こころでは利用者さんと雇用契約を結ぶにあたり3つの約束をお願いしています。
1つ目は「毎日来ること」
2つ目は「4.5時間働くこと」
この2つは生活リズムを整えるために必要なことです。毎日規則正しい生活を送るために、決めた時間に起きて、決めた時間に家を出て出社し、15:30まで働き、家に帰る。家でも決めた時間に就寝をお願いしています。
こころでの作業中は10:00~15:30、自立を意識して働くことを意識して取り組んでいただいています。
規則正しい習慣を身につけることは「自立」するために必要な事ですので、毎日のように朝礼や終礼でスタッフが伝えています。
そして、3つ目が「大きな声で挨拶する」です。挨拶は自立、一般就労するために必要なコミュニケーションをとることができる方法の一つです。大事なことは大きな声と挨拶の意味を理解して行動することです。
皆さん、「挨拶」の意味を知っていますか?何気なく日々の生活でおこなう「あいさつ」ですが、挨拶をするときに、その意味を理解して行動するのとしないのでは大きな差が出てきます。
「挨拶」の「挨(あい)」は自分の心をひらくという意味があります。
「挨拶」の「拶(さつ)」は相手に迫る、近づくという意味があります。
「挨拶」は自分の心を開いて相手に迫る、近づくという役割があります。
逆を言うと、自分のこころを閉ざして行動しても、それは挨拶ではありません。
「挨拶」の意味を理解して行動すると、どのようなことが起きるでしょうか?

小学生の時を思い出してください。そして、当時、皆さんは「挨拶」の意味を理解して行動してたらどうなっていたかを想像してください。

朝起きると気分が優れなくて「今日、学校いきたくないな」と思ったことはありませんか?だけど学校には行かなければいけない…。憂鬱な気分で目覚めたときこそが「チャンス」です。挨拶の本質を感じることができるのです。そんな時は元気を振り絞って挨拶しましょう。

朝起きて一番最初に会ったのはお父さん!自分の心を開いて、できるだけ大きな声で「おはようございます」と言いましょう。次にお母さんに「朝ごはんを作ってくれてありがとう」の感謝の気持ちを込めて「おはようございます」と言いましょう。朝食を食べて学校の支度をして大きな声で「いってきます」と言います。集団登校の集合場所には近所の友だちがいます。顔が合ったら「おはようございます」と言います。学校に行くまでに地域の方に会ったら「おはようございます」と言います。学校に到着すると先生や友達がに「おはよございます」といいます。
朝起きてから学校に行くまでに最低でも6回挨拶しています。友達が多いともっと挨拶の回数が増えます。この挨拶を相手の目を見て大きな声で挨拶することで、学校についた頃には「元気」になっています。挨拶の意味を理解して構想すると、挨拶は元気になる「魔法の言葉」になります。

では、会社ではどうすればよいでしょう?

会社でも同じです。朝、家族に大きな声で「おはようございます」と言いましょう。小学生の頃と違うのは気持ちの面です。皆さんは自立・一般就労するために会社にいきます。家族の支えがあるから今があることに感謝を込めて挨拶してください。会社では皆さんの自立をサポートしてくれるスタッフがいます。「今日も一日よろしくおねがいします」の思いを込めて挨拶しましょう。元気がない時は、俳優・女優になりきって大きな声で「おはようございます」と言ってっください。スタッフは毎朝、皆さんの顔を確認しているので俳優・女優になりきっても、元気がない時は見抜きます。それでも大きな声で挨拶されると今日も1日一緒に頑張るぞと思います。みんなのやる気、勇気が伝わります。
今日は朝の挨拶について話をしましたが、「おはようございます」だけでなく「ありがとうございます」「お願いします」「お疲れさまでした」など様々なところで挨拶する機会は沢山ありますので、「挨拶」の意味を理解して行動しましょう!

挨拶のポイント
 
●自分の心を開いて相手に迫る、近づこと
●相手の目をみて話すこと